第 1 章 ― 私たちは、どこにいるのか
序
プロローグ ― WellGrowが立っている、ひとつの立場
これから、思想を書き起こしていく。
その前に、ひとつだけ、しておきたいことがある。
私たちが立っている場所を、明らかにしておくこと。
思想や考え方というものは、必ず、どこかの立場から書かれる。
中立で、すべてに公平な思想というものは、存在しない。
そう装っているものほど、実は、見えにくい立場を持っている。
だから、最初に、はっきりと書いておきたい。
WellGrowは、こう考えている
人間は、主体的に意思をもって、創造的に生きることに、価値がある。
これが、WellGrowが立っている場所である。
ここから先に書くことは、すべて、この立場の上に組み立てられている。
意識の話も、よく生きるの話も、技術の話も、すべて、ここから流れ出している。
この立場の、哲学的な背景
なぜ、こう考えるのか。
なぜ「主体的に意思をもって、創造的に生きる」ことに、価値があると言えるのか。
その背景は、これから書く章の中で、丁寧に解いていく。
第2章では、ガブリエルの新実存主義を経由しながら、なぜ人間の意思に最も深い価値があると言えるのかを書く。
第3章では、認知科学の側面から、主体的に意識を扱うことが、なぜ人生にとって決定的に重要なのかを書く。
それらを通して、この立場が、神秘でも信仰でもなく、いまの時代に正面から答えうるひとつの思想であることを、示していきたい。
いまここでは、ひとつだけ
いまここでは、ただ、ひとつだけ言っておきたい。
この立場が、これから書くすべての出発点である、ということ。
もし、この立場に、最初から強い抵抗を感じるなら、ここから先を読むことは、しんどくなるかもしれない。
逆に、この立場に、何かしら共鳴するものを感じるなら、これから書く思想は、あなたの毎日に、確かな手応えを残せるかもしれない。
どちらにしても、ここから先は、ひとつの立場から書かれた、ひとつの思想である。
それを了承したうえで、第1章へ、踏み出してほしい。